大人の初心者(独学)さんからの質問
娘の学校を3月に退職されたS先生・・・
昨年、学校のお祭で趣味のリコーダーで
バロック音楽を素敵に演奏されていました。
とても音楽的で学校の授業で吹かれるリコーダーとは
一線を隔していました。
娘とは3年間授業を担当していただいたり
色々と接点があり
- 「毎日どれくらい(ピアノの)練習をしているの?」
- 「どうやったら両手で弾けるようになるの?」など
休み時間等によくピアノの質問をされたそうです。
私が最後にお会いした時も
- 「定年後は鍵盤楽器を練習して、
- いずれチェンバロを弾いてみたいんです!」
と仰っていて、、S先生は音楽が好きなんだな~と
私も感じていました。
卒業式の日、娘はS先生にこっそり
住所やメールアドレスが書かれた自分の名刺を渡したそうで
先日、S先生から娘宛にメールが届きました!
敬虔なクリスチャンであるS先生、
ある讃美歌(の伴奏)を右手だけ→左手だけ→両手・・・と
繰り返し繰り返し練習して楽に楽しく弾けるようになったんだそうです。
それから別の讃美歌を練習し始めてみたら
まるで何も弾けなくて、またゼロから・・・
右手だけ→左手だけ→両手・・・と繰り返し練習しているそうです。
- 「前に練習したことがちっとも役に立たないものなのですか?」
これがS先生からの質問です。
音楽はリズム、スケール(音階)、アルペジオ(分散和音)、
カデンツ(和声進行)の組み合わせで出来ています。
それぞれ無数のパターンがあり
それらを組み合わせて曲が成り立っているので、
最初に練習した曲のパターンが次の曲に一切出てこないと
「前に練習したことが役に立たない」
と感じてしまうかもしれません。
その点、初心者~初級レベルの教材は、
同じパターンの曲を数曲並べて
基本的なパターンを習得するのを目的にしている事が多いです。
レッスンで教本を使うのはその為です。
文章の内容からして、S先生は独学で練習されているのだと思います。
そして、讃美歌集の中からお好きな曲を選んで
練習されたのではないかと思います。
リコーダーを素敵に演奏されていたので
ある程度楽譜を読む事は出切るのだと思いますが、
単旋律のリコーダーと大譜表のピアノの楽譜では
見た目も大きく違いますし
S先生が楽譜の中から共通のパターンを見つけるのは
難しいかなぁ・・・
というのが正直な感想です。
でも、そんな返事ではS先生のお役に立ちませんね(笑)。
一番簡単に見つけられる共通パターンは「調」です。
ハ長調やト長調など、同じ調の曲であれば
基本的な手のポジションが同じなので
慣れやすいのでお勧めです。
それと、ピアノは基本的に両手で弾くものなので
右手だけ→左手だけ→両手・・・と練習するのはお勧めしません!
大事なのは、片手で弾ける事ではなく
両手のコンビネーションで体全体がどう動くか!だからです。
さて、S先生これからどうなっていくでしょう???